占星術の誕生
空に浮かぶ太陽や月、星々を眺めながら、古代の人は思いました。
「宇宙はなんて広大で、不思議なのだ」と。
そしてそれらの天体に神秘を感じた彼らは、
「それらが現世に影響を及ぼしていてもおかしくない」
と考えるようになります。
そして、星の動きや天体が起こす現象にさまざまな意味を見出したり、
そこから国家や個人の運命を予知しようとするようになります。
こうして生まれたのが“占星術”です。
占星術から“星座”の概念が生まれる
占星術が広まる中で、様々な概念が生まれます。
我々がよく知る“星座”もその一つで、空に輝く星々を結んで、動物や英雄達の姿を星空に描いたのが始まりとされています。
そうして様々な星座が生み出されていく中で、
天球上の太陽の通り道である“黄道”に沿って並んだ星座は特別なものとされ、西洋占星術で用いられるようになります。
これが現在我々に馴染みのある12星座です。
そうして生まれた星座は紀元前300年頃ギリシャに伝わり、神話とも関連づけられていくようになります。
“星座石”の誕生
古代ギリシャ・ローマ時代には、12星座と宝石を結びつけた「星座石」が考えられるようになります。
これは、星座の守護星からインスピレーションを得て選ばれたとされています。
【守護星とは?】
12星座を守る役割を持つ惑星のこと。
星座石は12星座に基づくそれぞれの守護石で、
「自分の生まれ月に星座と結びついている宝石を身につけることで、幸福を得られ、災いから逃れる」と考えられてきました。
各星座石の解説
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・守護惑星:火星
・守護神:軍神アレース
おひつじ座の星座石
- ルビー
- ガーネット
- ブラッドストーン
- インカローズ
- ダイヤモンド
・守護惑星:金星
・守護神:アフロディーテ
おうし座の星座石
- エメラルド
- 翡翠
- ローズクォーツ
- マラカイト
- サファイア
・守護惑星:水星
・守護神:伝令神ヘルメス
ふたご座の星座石
- トパーズ
- アゲート
- シトリン
- アクアマリン
- ジャスパー
・守護惑星:月
・守護神:月神アルテミス
かに座の星座石
- パール
- コーラル
- ムーンストーン
- ラブラドライト
・守護惑星:太陽
・守護神:太陽神アポロン
しし座の星座石
- ダイヤモンド
- クリスタル
- サンストーン
- ペリドット
- ルビー
- タイガーアイ
- カーネリアン
- ガーネット
- 琥珀
- トパーズ
・守護惑星:水星
・守護神:伝令神ヘルメス
おとめ座の星座石
- サードオニキス
- カーネリアン
- アゲート
- プレナイト
- サファイア
・守護惑星:金星
・守護神:アフロディーテ
てんびん座の星座石
- ラピスラズリ
- アズライト
- ソーダライト
- ターコイズ
- オパール
・守護惑星:冥王星
・守護神:黄泉の国の支配神ハデス
さそり座の星座石
- オパール
- ガーネット
- ヘマタイト
- レッドジャスパー
- ルビー
・守護惑星:木星
・守護神:主神ゼウス
いて座の星座石
- スギライト
- トルマリン
- チャロアイト
- アメジスト
- ラピスラズリ
・守護惑星:土星
・守護神:クロノス
やぎ座の星座石
- オニキス
- オブシディアン
- エメラルド
- アクアマリン
- アンバー
・守護惑星:天王星
・守護神:ウラノス
みずがめ座の星座石
- サファイア
- スモーキークォーツ
- トルマリン
- アクアマリン
- アメジスト
・守護惑星:海王星
・守護神:海神ポセイドン
うお座の星座石
- アメジスト
- アメトリン
- アイオライト
- アクアマリン
- ムーンストーン